池田健二氏 同行【カタルーニャ・ロマネスクの旅】 2025年5月8日~5月17日 (10日間)

目次

旅の概要

■ 旅行期間:2025年5月8日(木)~5月17日(土)10日間

■ 旅行代金:¥915,000(すべて一人部屋使用)

 ※ビジネスクラスご希望の方は別途お尋ねください。(お早めにお申し込みください)

 ※事前に往復の座席指定をご希望の方は別途料金にて承ります。詳細はお尋ねください。

 ※燃油サーチャージ・成田施設利用料・現地空港税・国際観光旅客税等 計88,590は旅行代金に含まれません。

  (2025.12.3現在)

■ 食事:朝食8回・昼食8回・夕食6回付

■ 添乗員:成田空港より同行

■ 定員:18名(満員になり次第締め切ります)

■ 最少催行人数:12名

お申込方法:参加申込書をダウンロード・ご記入の上、メールまたはFAXにてお送りください

メール:info@hgkk.co.jp

FAX:03-6804-5815

旅行企画・実施:テクニカルコミュニケーションズ・インテリジェントジャパン株式会社

観光庁長官登録旅行業第1139号  JATA 正会員 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-1-20

受託販売:株式会社グローバル研修企画 https://hgkk.co.jp

東京都知事登録旅行業3-5710 総合旅行業務取扱管理者:小林 均 

〒107-0051 東京都港区元赤坂1-1-8コミュニティビル9階

TEL:03-6447-4010 FAX:03-6804-5815 E-mail:info@hgkk.co.jp

担当:鹿野・斎藤

同行講師:池田健二氏より旅のご案内

現代のカタルーニャはスペインの自治州ですが、中世のカタルーニャはピレネー山脈の
両側に広がる有力な独立国でした。中世カタルーニャの歴史は8世紀末のフランク王国に
よるレコンキスタ(国土再征服)運動にさかのぼります。このとき、シャルルマーニュの
命によって王子のルイがカタルーニャからイスラム勢力を駆逐したのです。その後、この
地域には王国の辺境伯領が設置されましたが、9世紀末にはバルセロナ伯家が台頭。その
統治下で自立性を強め、10世紀末にはカペー朝への臣従を拒んで完全な独立国となります。
11世紀になると混乱で無人化した平野部への植民も進み、新しい村や修道院もつぎつぎに
誕生して、ロマネスク様式による教会の建設ブームが始まったのでした。
その先頭に立ったのが、リポイ修道院長でビック司教も務めた、オリバです。荒れはて
た修道院や緩みきった教会組織の復興に尽力したオリバは、ロンバルディアから多数の建
築家たちを招き、数百の教会を建設させます。このとき、カルドナやフロンタニヤに代表
される初期ロマネスク様式の教会群が誕生したのです。11世紀に始まった教会の建設運動
は12世紀にも引き継がれ、ロマネスク芸術はより鮮やかに発展してゆきます。強烈な線描
と色彩で描かれた壁画や板絵、やさしい面差しの木彫の聖母子像は、この時代の産物です。
その個性的な様式は13世紀まで生き延び、カタルーニャはヨーロッパでもロマネスク芸術
の遺産がもっとも豊かな地方となったのです。
ロマネスクの遺産はピレネーの山裾の村々や、主要や司教座都市に、今も静かな輝きを
放っています。フロンタニヤやカルドナの完成された初期ロマネスク教会。レスタニやリ
ポイやサン・ベネット・デ・バジェスの修道院の柱頭や扉口を飾る浮彫の数々。ボイ谷の
雄大な風景を背にした魅力的な教会群。そしてビック、ジローナ、ソルソナ、ラ・セウ・
ドゥルジェイなどの司教区美術館。なかでも最初に訪れるバルセロナの国立カタルーニャ
美術館は、ロマネスク芸術の比類なき宝庫です。
屏風のように連なるピレネーの山々が新緑に染まる春5月、カタルーニャの大地に今も
生きつづける力強いロマネスクの美を探し求める旅に、共に旅立ちませんか。

同行講師 池田 健二

旅程

5月8日(木)
10時35分成田空港発のトルコ航空便でイスタンブールを経由してバルセロナへ向う。
23時にプラット空港に到着。すぐに市内のホテルに入る。 〔バルセロナ泊〕


5月9日(金)
バルセロナのロマネスク世界を巡る。最初にモンジュイックの丘に建つ国立カタルー
ニャ美術館を訪れ、各地から蒐集されたロマネスクの壁画、板絵、木彫の数々を観賞
する。午後はゴシック地区に下り、フレデリック・マレス美術館でカベスタニの彫刻
家の傑作と対面。その後、大聖堂の内部や周辺に残る中世の市街を散策する。夕方、
サン・パウ・デル・カンプ教会でファサードや回廊を見学する。 〔バルセロナ泊〕


5月10日(土)
午前はテラッサのエガラ司教区を訪れ、西ゴートとモサラベとロマネスクの三様式が
重層する三つの教会を見学。続いてサン・ベネット・デ・バジェスの修道院まで北上
し、回廊を飾る多彩な柱頭の美を楽しむ。午後はレスタニの修道院を訪れ、聖俗の物
語を刻む回廊の柱頭を読み解く。夕方、ビック司教区美術館に入り、キリストや聖母
の木彫、祭壇の板絵、壁画などのロマネスク美術をゆっくり観賞する。〔ビック泊〕


5月11日(日)
ビックを発ってジローナへ移動。サン・ペレ・デ・ガリガンツ旧修道院を訪れ、教会
や回廊の美を愛でる。続いて大聖堂を訪れ、「天地創造のタペストリー」やベアトゥ
ス写本の「ジローナ本」と対面。回廊では柱頭に刻まれた旧約の諸場面を読み解く。
午後はサン・ペレ・デ・ロデス修道院まで進み、初期ロ8ネスクの壮大な遺構を巡る。
夕方、静かな回廊が美しいビラベルトランの修道院に立ち寄る。 〔フィゲレス泊〕


5月12日(月)
朝、フルビア川に架かる中世の石橋を渡り、ベサル市内でサン・ペレとサン・ビセン
スの二つのロマネスク教会を訪問。続いてサン・ジョアン・デ・レス・アバデッセス
に移動し、旧修道院教会に残る十字架降下の木彫の群像を見る。午後はリポイで修道
院教会のファサードを飾る壮大な浮彫に展開する旧約の諸場面を読み解く。夕方、フ
ロンタニヤの教会で自然と調和した初期ロマネスクの美を楽しむ。 〔カルドナ泊〕

5月13日(火)
カルドナのサン・ビセンス教会を訪れ、初期ロマネスクの趣のある建築美を楽しむ。
次にオリウスの教会に残る古風なクリプトを見学してからソルソナに移動。大聖堂で
12世紀の黒マリアに会ってから、サガスの板絵のある司教区美術館へ。午後はコイ・
デ・ナルゴの教会に立ち寄ってから司教座都市ラ・セウ・ドゥルジェイへ移動。ロマ
ネスクの大聖堂と回廊を巡り、美術館に残るベアトゥス写本を見る。〔ラ・セウ泊〕


5月14日(水)
ラ・セウからピレネーの谷を進んでアンドラに入り、サンタ・コロマとサン・ジョア
ン・デ・カセレスの二つのロマネスク教会を訪れる。続けてアンセラルに残るサン・
セルニ・デ・タベルノレス修道院の遺構を見学。午後はピレネーの険しい山道を西に
走り、ノゲラ・パリャレサ川岸に建つジェリ・デ・ラ・サルの勇壮なロマネスク教会
を遠望。さらにノゲラ・リバゴルサナ渓谷を北上してボイ谷に向う。〔ビエリャ泊〕


5月15日(木)
終日、ボイ谷の村々に残る諸教会を巡る。まず、カタルーニャ美術館の壁画で知られ
るタウイのサン・クリメン教会とサンタ・マリア教会を訪れる。続いてボイのサン・
ジュアン教会とエリイ・ラ・バイのサンタ・エウラリア教会を巡る。午後はドゥーロ
に上り、サン・キルク礼拝堂とナティビタ教会の美を雄大な風景と共に楽しむ。夕方、
バルエラのサン・フェリュウ教会に立ち寄ってからボイ谷を去る。 〔ビエリャ泊〕


5月16日(金)
午前はアラン谷の周辺の教会を巡る。エスクニャウの教会で「磔刑のキリスト」を刻
むタンパンを見る。続いてビエリャのサン・ミケウ教会で木彫の磔刑像「ミジャラン
のキリスト」と出会う。そのあとボソストのメール・デ・ディウ・デラ・ピュリフィ
カシオン教会を訪れ、プリミティヴな作風のキリストを刻むタンパンを見上げる。
昼食後はフランスとの国境を越えてトゥールーズのブラニャック空港へ直行。
18時40分発のトルコ航空便でイスタンブールを経由して帰国の途につく。〔機内泊〕


5月17日(木)
19時20分に羽田空港に到着。10日間の旅を終え、その場で解散する。

宿泊予定ホテル

バルセロナ:アレクサンドル ホテル フロントエア コングレス(4 つ星)
2025/5/8~5/10 2 泊
空港に近いモダンな 4 ツ星ホテル。大きなショッピングセンターが隣接しています。
*この期間はバルセロナで大きな展示会があるため、中心部が確保できませんでした。


ヴィック:オテル J. バルメス ヴィック (3 つ星)
2025/5/10~5/11 1 泊
旧市街にも近い、小規模なホテル


フィゲラス:ホテル エンポルダ(4 ツ星)
2025/5/11~5/12 1 泊
国境に近いフィゲラスにある家族経営のホテル。カタルーニャ料理のレストランが自慢。


カルドナ:パラドール デ カルドナ(4 ツ星)
2025/5/12~5/13 1 泊
中世の要塞の岬に、カタルーニャで最も印象的な中世のサン・ビセンス教会と隣接したパラドール 素晴
らしいパノラマの景色を眺めます。


ラ・セウ:パラドール デ ラ セウ ドゥルジェル(4 ツ星)
2025/5/13~5/14 1 泊
18 世紀の印象的な回廊を備えたクラシックなスタイルのエレガントな建物は、ホテルのモダニズムの
装飾と完璧に調和しています。


ビエリャ:ホテル ビエリャ ヴァル ダラン メリア(4 ツ星)
2025/5/14~5/16 2 泊
アラン渓谷の中心地ビエリャの中心にあり、ピレネー山脈探索するのに最適なホテで、壮大な山の景色
を望みます。

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