池田健二氏同行｜フランスプロヴァンスロマネスクの旅

旅の概要

■旅行期間：2025 年 9 月 30 日(火)~10 月 10 日(金)　11 日間
■旅行代金：1,085,000 円　(すべてお一人部屋)
※現地参加の旅行代金：900,000 円
※ビジネスクラスについては別途お尋ねください。(ご希望の方は、お早めにお申し込みください。)
※2 人部屋使用でお申し込みの場合は、お一人様 990,000 円
※事前に往復の座席指定をご希望する方は別途料金にて承ります。詳細をお尋ねください。
※燃油サーチャージ、成田施設使用料・現地空港税・国際観光旅客税等計 84,800 円は旅行代金に含まれません。(5 月 1 日現在)
■食事：朝食 9 回　昼食 9 回　夕食 6 回
■添乗員：成田空港より同行します
■定員：18 名様　(満員になり次第締め切ります）
■最少催行人員：12 名様

お申込方法：参加申込書をダウンロード・ご記入の上、メールまたはFAXにてお送りください

メール：info@hgkk.co.jp

FAX：０３－６４４７－４０１０

旅行企画・実施：テクニカルコミュニケーションズ・インテリジェントジャパン株式会社

観光庁長官登録旅行業第１１３９号　　JATA 正会員　〒105-0001 東京都港区虎ノ門１－１－２０

受託販売・企画協力：株式会社グローバル研修企画　https://hgkk.co.jp

東京都知事登録旅行業３－５７１０　

〒105-0004 東京都港区新橋 1-1-13 アーバンネット内幸町クロスコープ新橋

TEL：０３－６４４７－４０１０　

担当：鹿野・斎藤

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同行講師：池田健二氏より旅のご案内

灌木が茂る白い岩山、明るい緑に染まる麦畑、あちこちに見え隠れする農家の赤い屋根。輝く太陽と美しい自然に恵まれたプロヴァンスは、誰もがあこがれる光と色の楽園です。 2025年の秋10月、ロマネスクの旅は南フランスのプロヴァンス地方を訪れます。

プロヴァンスの名はローマの属州を意味するラテン語、プロヴィンキアに由来します。古代ローマはここをガリア支配の拠点とし、その文明を深く根づかせました。その影響は中世にまでおよび、プロヴァンスのロマネスク芸術に独特の個性を与えることになります。ヴェゾン・ラ・ロメーヌ、アルル、エクサン・プロヴァンスの大聖堂は、その構成や装飾に古代建築の面影をとどめる個性的なロマネスクです。

中世のプロヴァンスは、聖地サンティヤゴやローマへの巡礼の拠点としても栄えました。アルルはサンティヤゴ巡礼の四つの起点のうちの一つであり、サン・ジルやサン・ギレーム・ル・デゼールも巡礼で賑わいました。これらの町々に残る壮麗なロマネスク教会は、当時のプロヴァンスの信仰と文化の隆盛を今に伝えています。なかでも、近年修復されたアルルの大聖堂の回廊の柱頭と、サン・ジルの修道院教会のファサードの浮彫は、プロヴァンスのロマネスク芸術の到達点を示す傑作です。

12世紀後半、厳しい戒律に従うシトー派修道士たちがこの地に進出。荒れ野を求めて修道院を建設します。ル・トロネ、セナンク、シルヴァカーヌの「プロヴァンスの三姉妹」と呼ばれる修道院がその代表です。いずれもシトー派独自の清楚で厳格な美を秘めるロマネスクの名建築ですが、なかでもル・トロネは建築家たちの聖地となっています。

他にもローヌ河畔のトリカスタンに残るラ・ギャル・タデマールやサン・レスティテュの小教会、ヴァントゥーやアルピーユの山裾に建つノートルダム・ドービュンヌやサン・ガブリエルの小教会、デュランスの谷を見下ろすガナゴビーの修道院教会など、プロヴァンスならではの風景と教会の調和する美は見飽きることがありません。

プロヴァンスの明るい陽光のもと、岩山をぬい、荒れ野をぬけ、清流をわたり、ひたむきにロマネスクの美を追い求めます。今秋、またご一緒に旅立てることを願っています。

旅程

9月30日(火)

20時(夜8時)羽田空港に集合。21時55分発のトルコ航空便で飛び立つ。〔機内泊〕

10月1日(水)

5時05分にイスタンブール空港に着陸。7時05分発のトルコ航空便に乗り継いでリヨンに向かい、9時30分にサン・テグジュペリ空港に到着。午前中はリヨン市内に残るロマネスク様式のサン・マルタン・デネー教会を訪問。午後はサン・ジャン大聖堂を見学してから世界遺産でもある旧市街を散策。早めにホテルに入る。〔リヨン泊〕

10月2日(木)

リヨンを発ってローヌの谷を南下。シャンパーニュの教会で周歩廊を持つ後陣を見学。次にクリュアスに残る初期ロマネスクの教会を訪れ、ロンバルディア風の個性的な建築と、古拙な柱頭の美の世界に遊ぶ。午後はラ・ギャルド・アデマールの高台に建つプロヴァンス風のシャープな外観が印象的なロマネスク教会を訪問。夕方、ロマネスクの小礼拝堂が不思議な泉の近くに建つニンフの谷を彷徨う。〔モンテリマール泊〕

10月3日(金)

ローヌ川を渡り、初期ロマネスクの後陣が美しいブール・サン・タンデオルの教会を訪問。続いてトリカスタンに入り、サン・レスティテュの教会で外壁を縁取る古風な浮彫を見上げ、サン・ポール・トロワ・シャトーの旧大聖堂で「幕引き男」の浮彫を楽しむ。午後はヴェゾン・ラ・ロメーヌに移動。三角形の後陣を持つサン・クニャン礼拝堂や、大回廊の空間が魅力的なノートルダム旧大聖堂を見学。〔オランジュ泊〕

10月4日(土)

ダンテル・ド・モンミライユの山麓、プロヴァンス風の鐘塔が見事なノートルダム・ドービュンヌ礼拝堂を訪問。続いてヴナスクで四葉形の構成からなる6世紀の洗礼堂を見学。昼食はゴルドで。午後はセナンクのシトー派修道院を訪れ、教会の厳格な建築の美を味わい、抽象的な植物文様の柱頭が並ぶ回廊を巡る。夕方、ソルグ川の岸に建つル・トールのロマネスク教会に立ち寄り、アヴィニョンへ。〔アヴィニョン泊〕

10月5日(日)

午前はアヴィニョンでノートルダム・デ・ドン教会とサン・ベネゼ橋を見学。続いて

サン・レミ・ド・プロヴァンスに南下し、ゴッホの想い出が宿るサン・ポール・ド・モーゾール修道院を訪れ、ロマネスクの回廊を巡る。午後モン・マジュールの修道院まで南下し、石積みが美しい教会や壮大な回廊を見学。さらに古代風の建築と浮彫が魅力的なサン・ガブリエルの小礼拝堂を訪問。夕方、古都アルルに入り、サン・トロフィーム大聖堂の西正面を飾るロマネスクの浮彫の数々を読み解く。〔アルル泊〕

10月6日(月)

朝の静寂の中でサン・トロフィーム大聖堂の回廊を巡り、修復で蘇った柱頭刻や四隅の浮彫を読み解く。続いて、円形闘技場や円形劇場などの古代の遺構を訪れる。午後はカマルグの沼地を抜けてレ・サント・マリー・ド・ラ・メールに移動し、地中海を背に建つ城砦のようなロマネスク教会を見学。さらに、サンティヤゴ巡礼で賑わったサン・ジルに進み、白く蘇えった修道院教会の壮大な浮彫を読み解く。〔アルル泊〕

10月7日(火)

アルルから高速道路をしばらく西に走り、中世のままに保存された村サン・ギレーム・ル・デゼールに残る巡礼教会を訪問。初期ロマネスクの建築と回廊の空間を楽しむ。続いて、サン・マルタン・ド・ロンドルに移動し、初期ロマネスクの面影をとどめる修道院教会の清楚な建築空間に遊んでから昼食。午後は地中海岸に建つマグローヌの大聖堂に訪れ、ロマネスクの堅固な建築と扉口の浅い浮彫を見上げる。〔アルル泊〕

10月8日(水)

アルルを発って東に進み、「プロヴァンスの三姉妹」の一つ、シルバカーヌのシトー派修道院を訪れ、その清明な美に浸る。続いてデュランス河畔を北上。昼食後にガナゴビーの修道院教会を訪れ、内陣の床を飾る素晴らしいモザイク群の図柄を楽しむ。その後、エクサン・プロヴァンスまで南下。サン・ソーヴール大聖堂でロマネスクの回廊を巡り、柱頭を飾る多彩な浮彫の美を楽しむ。〔エクサン・プロヴァンス泊〕

10月9日(木)

エクスから東に走り、朝一番でル・トロネのシトー派修道院を訪問。簡潔な無装飾の建築空間を彩る光と影の静かなハーモニーを存分に楽しむ。午後はフレジュスの大聖堂に残る5世紀の洗礼堂とロマネスクの回廊を見学。夕方、ニースの空港まで移動。 18時55分発のトルコ航空便で帰国の途につく。23時05分にイスタンブール空港到着。

10月10日(金)

空港で01時55分発のトルコ航空便に乗り換え、19時20分に羽田空港に到着し、解散。