生物学者・博物学者として活躍した南方熊楠の足跡を自然豊かな和歌山で足跡をたどる旅をご案内いたします。
地の巨匠 南方熊楠の足跡と熊野古道への旅概要
期間、行程、お申込は以下の通りとなります。
地の巨匠南方熊楠の足跡と熊野古道への旅
◆ 旅行期間:2023年9月20日(水)~9月22日(金)3日間
◆ 旅行代金:155,000円(2名1部屋利用の場合) 一人部屋追加料金:9,000円
現地参加費用:128,000円(南紀白浜空港又はJR田辺駅合流/南紀白浜空港離団)
◆ 食事: 朝食2回 昼食3回 夕食2回付
◆羽田空港より添乗員が同行
◆ 定員:限定18名様(満員になり次第締め切ります) 最少催行人員12名様
1日目 9/20(水)
羽田空港(集合10:40/11:40)⇒(12:55)南紀白浜空港⇒田辺市 午前:羽田空港よりJALにて南紀白浜空港へ。 午後:着後、専用バスにて田辺市へ。昼食の後、熊楠の墓所のある高山寺を訪ね、熊楠が住んだ邸宅と隣にある南方熊楠顕彰館を訪問。志村先生と熊楠の妻・松枝の親戚の橋本邦子氏より解説をしていただきます。その後、歩いて妻・松枝の実家であり、世界遺産の鬪雞神社を訪れ、市内にて夕食を取りホテルへ。 田辺市/東急ハーベストクラブ南紀田辺泊<昼:〇 夕:〇> |
2日目 9/21(木)
熊野古道・中辺路を歩く 午前:熊野古道・中辺路にある八上王子へ。熊楠が守った社・田中神社と鎮守の森を散策。その後、昼食。 午後:熊野の入口・滝尻王子か景勝地・潮見峠の熊野古道を散策した後、川底から熱い温泉が湧く川湯温泉へ。 清流を望む露天風呂が自慢の宿です。 川湯温泉 山水館・川湯みどりや<朝:〇 昼:〇夕:〇> |
3日目 9/22(金)
熊野本宮⇒那智⇒南紀白浜空港(18:30)⇒(19:40)羽田空港 午前:聖地・熊野本宮大社へ。神門をくぐり社殿を参拝し、かつて本宮大社のあった大斎原と訪れ、那智の滝へ。 午後:那智の滝は熊楠の植物採集の場。熊野信仰の霊場として名高い青岸渡寺と熊野那智大社を参拝し、熊楠が那智で拠点とした大坂屋跡も訪れます。補陀洛渡海の出発地・補陀洛山寺と訪ね、一路、南紀白浜空港へ向かいます。夕刻:南紀白浜空港よりJALにて羽田空港へ。到着後、解散。 <朝:〇 昼:〇> |
旅行企画・実施:テクニカルコミュニケーションズ・インテリジェントジャパン株式会社
観光庁長官登録旅行業第1139号 JATA 正会員 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-1-20
受託販売:株式会社グローバル研修企画 https://hgkk.co.jp
東京都知事登録旅行業3-5710 総合旅行業取扱管理者:小林 均
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-1-8コミュニティビル9階
TEL:03-6447-4010 FAX:03-6804-5815 E-mail:info@hgkk.co.jp
担当:鹿野眞澄/澤井舞
・メールにてお申し込みの方は、名前(漢字とふりがな)、郵便番号、住所、携帯番号、生年月日、一人部屋希望の場合は一人部屋希望とお書きの上、e-mail:info@hgkk.co.jp へお送りください。
・FAXにてお申し込みの方は、下記の専用申込書にご記入の上、(株)グローバル研修企画 FAX:03-6804-5815へお送りください。
志村真幸(しむらまさき)氏について
1977年神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。
南方熊楠顕彰会理事、龍谷大学研究員、慶應義塾大学非常勤講師。
南方熊楠顕彰館にて、特別展「南方熊楠と和歌山の食文化」などを担当。専門は比較文化研究。
ツアー開催にあたり、志村真幸氏より。
生物学者・博物学者として活躍した南方熊楠は、熊野の森を守った「エコロジーの先駆者」として知られます。今回の旅では、熊楠の足跡をたどりつつ、熊野の雄大な自然を体験してみて下さい。
知の巨匠 南方熊楠の足跡と熊野古道への旅
南方熊楠について
南方熊楠(1867.5.18~1941.12.29)は、博物学、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であり、同時に植物学、特に「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔類・藻類の日本における初期の代表的な研究者です。
和歌山城下に生まれ、1887年~1892年にかけてアメリカ、キューバで植物を収集し、渡英後、1900年に帰国するまでは大英博物館の円形閲覧室を中心に様々な国の文献から情報を収集していきました。人文、自然科学にこだわらず、森羅万象、自分が興味をいだくあらゆるものを記録すること、それが熊楠のスタイルでした。
著述の分野では、1893年の「東洋の星座」を皮切りに、在英時代、那智時代は『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』へ投稿、1904年那智を去る直前から国内雑誌への投稿を開始し、『人類学雑誌』『太陽』『大日』『日本及日本人』など、多数の雑誌に論文を投稿しました。1911年からは柳田國男との書簡の往復が始まり、柳田らが結成した郷土会(郷土研究会)の機関誌として1913年に『郷土研究』が刊行されると、論文を寄稿し、草創期の日本民俗学に大きな影響を及ぼしました。
植物学の分野では、特に有名なのが変形菌についての研究で、数度にわたって変形菌の目録を発表、新種を発見するとともに、36種しか記録されていなかった日本の変形菌相に178種を追加するなど、変形菌研究の歴史に大きな名を残しています。
明治末期、政府が神社合祀政策を推し進めると、新聞や雑誌に反対意見を投稿するとともに、中央の官僚、大学教授などに書簡で貴重な自然や神社林、史跡の保護を訴えました。その他、神島の天然記念物指定に尽力するなど自然保護活動を行いました。熊楠や地域住民が守った神社や神社林、景勝地は、今もその価値を認められ国の文化財や世界遺産になっています。
南方熊楠顕彰館より出典
志村真幸氏よりツアー1日目のポイント
英米留学から帰国後の熊楠は、和歌山県南部の那智や田辺で生活しました。田辺には後半生を過ごした旧邸が残り、隣接する南方熊楠顕彰館で標本や原稿が保存されています。
1日目は熊楠が標本を収めていた蔵をのぞきこみ、植物や粘菌の実験・観察にとりくんだ庭を散策し、直筆の原稿や図譜を見ることで、熊楠の息吹が感じられるのではないかと思います。熊楠のお墓にもお参りします。
志村真幸氏よりツアー2日目のポイント
熊楠は熊野の森/鎮守の森が破壊されそうになったとき、反対運動をくりひろげ、豊かな生態系を守り抜きました。
2日目は、熊楠によって破壊を免れた田中神社や継桜王子(一方杉)をまわり、少しだけですが、実際に熊野古道も歩いてみます(歩きやすいコースを選んであります)。2日目の宿泊地である川湯温泉は、熊楠が何度も訪れた古湯で、河原を掘ると温泉が湧き出すことで有名です。
志村真幸氏よりツアー3日目のポイント
3日目は熊野古道の終着地である熊野本宮大社にお参りしたのち、熊楠が生物採集にうちこんだ那智を訪ねます。
熊楠は那智大滝付近で多数の珍しい植物を発見し、手つかずの自然の大切さを知ったことで、エコロジーにめざめたのでした。現在も植物、粘菌、キノコ、シダ、コケなどがたくさん生えているので、観察してみて下さい。
いかがでしたでしょうか。皆さまからのお申込みをお待ちしております。